tZERO口座開設方法!セキュリティトークン(デジタル証券)取引所
ここでは「tZERO Markets」の口座開設方法(アカウント登録方法)を解説します。

tZERO Marketsは証券口座であり、これに登録することでtZERO ATSという取引所を使ってセキュリティトークン(デジタル証券)の売買ができるようになります。

tZEROの「TZROP」はこの口座を開設をすることで購入することができます。

tZERO口座開設の前に用意しておくもの




tZERO Marketsの口座を開設するにあたっては、事前に準備しておくべきものがいくつかあります。それが、以下になります。

事前に準備しておくもの
①Google Chromeのブラウザ
②パスポート(表紙の画像と顔写真ページの画像)
③form W-8BEN
④英文の残高証明書

①Google Chromeのブラウザ


これはパソコンでtZEROの口座開設をする際に使用してほしいブラウザです。

現在、Google Chrome以外のブラウザで口座開設作業を進めると、途中で読み込みができずにエラーが出るという事例を耳にしています。したがって、tZERO口座開設作業はGoogle Chromeで進められるよう予めChromeはパソコンにインストールしておきましょう。

②パスポート(表紙の画像と顔写真付きページの画像)


tZEROの口座開設作業の中では、途中でパスポートの「表紙の画像」と「顔写真付きページの画像」をアップロードすることになります。すぐにアップロードできるようにするために、スマホで撮影するかプリンタでスキャンするかして二つの画像は事前にパソコン内に取り込んでおきましょう。

③Form W-8BEN


これも、tZEROの口座開設作業の中でアップロードする書類です。

アメリカの銀行の口座を開設する日本居住者やアメリカの株や不動産に投資をしている日本居住者は、常にこの書類の提出が求められます。tZEROはアメリカの証券口座なので、私たち日本人はその口座開設の際にはこのForm W-8BENの提出が必要になるのです。

これはアメリカのIRS(内国歳入庁)の公式ホームページからダウンロードできます。以下にForm W-8BENのダウンロードリンクと記入例を記載しておきます。

Form W-8BENをダウンロード
(自筆のサインを書く欄以外は、遷移したページでそのまま情報を入力することが可能です)

《記入例》

印刷して自筆のサインまで書き込んだものは、スマホで撮影するかプリンタでスキャンするかして、パソコン内に取り込んでおきましょう。

 tZEROでは2019年当時はこのForm W-8BENのアップロードが必要でしたが、今後Form W-8BENに関しては「Web上で必要事項を入力するだけでOK」となる可能性があります。その場合、わざわざ印刷+スキャンしてパソコン内に取り込んでおく必要はないので、口座開設はその時の仕様に従って進めるようにしてください。

④英文の残高証明書


英文の残高証明書は、ご自身が口座開設している銀行の窓口で発行することが可能です(銀行によっては、発行申請してから手元に届くまで一週間ほどかかることがあります)。これも、tZERO口座開設の過程でアップロードすることになります。

提出の目的は「住所確認」なので、預金残高はいくらであっても問題ありません。ただ、一つ注意しておくべきこととして、発行申請の際には「自分の住所を英文で記載する旨を窓口の人に伝える」ことは忘れないようにしましょう

窓口で何も言わずに申請用紙だけ提出した場合、残高証明書には住所は記載されずに空欄になってしまうことがあります。住所が記載されていなければ提出書類としては意味をなさないので、発行申請の際にはしっかりと「英文で住所を記載してほしい」旨を伝えて下さい。


上記の4つを全て揃えた段階で、以下の口座開設手順に進んでください。

 以下の開設手順に関して、時が経過するにつれて仕様が変わる可能性があるため、表示画面が若干異なることがあります。予めご了承ください。

tZERO口座開設手順


それでは、以下ではtZERO口座開設手順を説明します。

まずはGoogle Chromeのブラウザで「tZEROのトップページ」に入り、画面の「CREATE ACCOUNT」をクリックします。



A【メールアドレス登録と二段階認証設定】


次に、メールアドレスとパスワードを入力する画面が表示されます。以下に従って入力とチェックを完了させ、全て済ませたら「Save & Continue」をクリックします。


(※パスワードは必ず「8字以上」で設定し、その中に「大文字・小文字・数字」を全て入れるようにして下さい)


次に、二段階認証の設定画面に移ります。設定方法は次の二通りです。

◎「電話番号によるSMS認証」
◎「Google Authenticatorによるアプリ認証」

以下では、SMS認証を選択して解説します。下の画像に従って携帯電話番号を入力をし「Send Code」をクリックして下さい(この後、入力した電話番号宛にSMSが届きますので、携帯電話は手元に置いておいて下さい)



入力を終えると、確認コードを入力する画面が出てきます。先ほど入力した電話番号宛に確認コード(数字6桁)が届きますので、その数字を入力して「Verify SMS Code」をクリックします。



 2022年以降は「Google Authenticatorによるアプリ認証」をお勧めします

私は口座開設時はSMS認証で設定していましたが、2022年にtZEROからSMSコードが届かなくなり、tZEROに問い合わせたところ「米国居住者以外の電話番号によるSMS送信はサポート対象外」というメッセージをもらいました。結果、一度設定した二段階認証をリセットしてもらい、Google Authenticatorによるアプリ認証に切り替えました。

詳細記事はこちら⇒「tZEROからSMS(二段階認証コード)が届かずログインできないのだが…

B【個人情報の入力】


次に、個人情報を入力する画面に移ります。

①所有者情報入力《Primary owner》


まずは「Legal Name」の欄にローマ字で名前・苗字を入力し、「Country」の欄はJapanを選択します。そして「Save & Continue」をクリックします。



②個人情報の入力《Personal Information》


すると次に、生年月日や住所を入力する画面が出てきます。以下の画像に従って入力を済ませて下さい。

納税・社会保険番号「Tax ID / SSN」
これはアメリカの納税者番号・社会保障番号になりますが、私たち日本人は持っていないため
「I do not have a US TTN/SSN」(私はアメリカの納税者番号/社会保障番号を持っていません)にチェックを入れます。

生年月日「Date of Birth」
自分の生年月日を「月・日・年(西暦)」の順で入力して下さい。例えば、1990年3月15日であれば、三つの空欄には「3・15・1990」の順に入力します。

国籍「Country of Citizenship」
国籍を選択して下さい。日本の場合は「Japan」を選択します。

婚姻状況「Marital Status」
これは婚姻状況を示すものです。以下のうち自分が当てはまるものを選択します。

・Single「独身」
・Married「既婚」
・Divorced「離婚」
・Widowed「未亡人」

扶養人数「Number of Dependents」
これは自分が扶養している人の数を表すものです。扶養人数を数字で入力します。

③住所の入力《Physical Address》


次は住所の入力です。

下の画像に従って、住所を「英語で」入力して下さい。全て入力したら「Mailing address is same as physical address above」(送り先は上の住所と同じです)にチェックを入れます。



入力・選択を全て終えたら、画面右上にある「Save & Continue」ボタンをクリックします。


C【雇用情報・投資情報の入力】


今度は、職業や投資情報を入力する画面に移ります。この画面に関しては一つ一つ細かく説明しておきましょう。

①雇用情報の入力《Employment Information》


まず「雇用状況」について、次のうち自分が当てはまるものを選択します。

・Employed「会社員」
・Unemployed「失業者」
・Retired「退職者」
・Student「学生」

※Employed(会社員)を入力すると、Employer Name(雇用主名・会社名)とOccupation(職業)を入力する欄が出てきますので、それぞれ英語で入力して下さい。

②投資情報の入力《Investor Information》


次に、投資情報の入力に移ります。

投資経験「Investment Experience」
「投資経験」について、自分が当てはまるものを次のうちから選択します。

・None「経験なし」
・Not Much「あまり経験はない」
・I know what I'm doing「経験あり」
・I’m an Expert「エキスパート」

投資目的「Investment Purpose」
「投資目的」について、自分が当てはまるものを次のうちから選択します。

・Preservation of Capital「資本の保全」
・Income「配当収入」
・Capital appreciation「キャピタルゲイン」
・Speculation「投機」
・Trading Profits「トレード利益」

意思確認「Are you willing to be invested in liquid assets?」
これは「流動資産に投資する意思はありますか?」という質問ですので「Yes」を選択しておけば OKです。

リスク許容度「Risk Tolerance」
「リスク許容度」について、自分が当てはまるものを次のうちから選択します。

・Low:Conservative「リスク低」
・Medium:Moderate「リスク中」
・High:Significant Risk「リスク高」

年収・流動資産「Annual Income/Liquid Net Worth」
自分の Annual Income(年収)とLiquid Net Worth(流動資産)について、それぞれ当てはまるものを選択します。流動資産とは、住宅などの不動産以外の資産です。

※「Trading in some assets is currently restricted to Accredited Investors only」という文が表示されることがありますが、特に問題ありません。これは「現在適格投資家のみに取引が制限されたアセットがあります」という意味です。


③身分証明書のアップロード《Proof of Identity》


ここでは、身分証明書としてパスポートの提出をします。

・「Identification Type」の欄は、Passportを選択
・「ID Number」には、パスポートの旅券番号を入力
・「Place/Country of Issuance」は、Japanを選択
・「Expiration Date」には、パスポートの有効期限を入力
・「Upload Front of ID」には、パスポートの表紙画像をアップロード
・「Upload Back of ID」には、パスポートの顔写真付きページの画像をアップロード

④投資家団体の有無《Investor Association》


ここは全てチェックを入れません。

⑤添付書類の提出《Supporting Documents》


ここで、事前に用意した「form W-8BEN」と「英文の残高証明書」をアップロードします。

右上の「ADD ADDITIONAL DOCUMENT」という青い文字をクリックすると、提出書類を追加できます。

全て終えたら、「Save & Continue」をクリックして下さい。


D【認定区分の選択】


次に、投資家の認定区分を選択する画面に移ります。

自分が適格投資家の認定を受けていない場合は「I am not an accredited investor」(私は適格投資家ではありません)にチェックを入れます。


そして「Save & Continue」をクリックします。


E【最終確認と電子署名】


次に、入力事項の確認画面に移ります。編集したい場合には右上の「EDIT」をクリックすると編集可能です。全て確認し、入力事項に間違いがなければ「Save & Continue」をクリックします。



最後に、電子証明の画面に移ります。ローマ字で自分の名前を入力し、一番下にのチェックを入れて「Submit Application」をクリックします。



すると、次の画面が表示されます。これで必要事項の入力と必要書類の提出は完了です。



一番下の「Done」をクリックすると、アカウントトップページが表示されます。



F【メールアドレス認証】


上のアカウントトップページでは、初めの方に入力したメールアドレスの認証は済んでいないことになっています。なので、ここでその認証も済ませておきましょう。

メールの受信ボックスにメールが届いているはずですので、そのメールの「Verify your email address」をクリックして下さい。

 上の画面では「Dinosaur Financial Group」からのメールになっていますが、現在は「tZERO Markets」からメールが届くことになっていると思います。

するとアカウントトップページにも、先ほどまであった「VERIFY YOUR EMAIL」という項目が出なくなります。


これで、tZERO口座開設にあたってやるべきことは全て完了です。あとはtZERO側の承認を待つだけとなります。


tZEROからの口座開設承認メール


数日経ってtZERO側から口座開設の承認がおりると、その旨のメールが届きます。


メール内には「We noticed that your trading account is active and ready for trading but is lacking funds to conduct trade」というメッセージがあります。これは「あなたの取引口座は有効になり、これで取引できるようになります。あとは実際に取引を行うためには資金を入金するだけです」いった意味合いのメッセージです。

このメールが届いたら、承認は完了ということになります。


実際にアカウントにログインしてみると、次のような画面が表示されます。


「DEPOSIT MONEY」という表記が出てきます。これで、この口座に実際に入金をして取引をすることが可能になります。

実際の資金入金からセキュリティトークン購入までの手順は以下の記事で解説していますので、口座開設を終えたら以下の記事を参考に購入してみて下さい。
⇒「tZERO証券(TZROP)購入方法!BTC等仮想通貨での買い方

 本サイトではセキュリティトークンに関する記事を複数公開しています。「セキュリティトークンとは何か?」についてや、別のデジタル証券口座の開設方法等は以下の記事を参考にしていただければと思います。

◎「セキュリティトークンとは?IPO・ICO・STOの違いとデジタル証券の可能性
◎「INX Securities口座開設方法!セキュリティトークン取引所に登録
◎「INXトークン購入方法(メタマスクからETH送金→USDに変換→買い注文)
◎「tZEROとINXの資金調達の違いが生んだセキュリティトークン取引所格差
◎「セキュリタイズが「tZERO vs INX」の取引所抗争に割って入る
◎「Securitize Markets口座開設方法(セキュリタイズID登録から全て解説)
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