なぜ自己破産する?億を稼ぐ芸能人やスポーツ選手も借金に苦しむ理由
今回は「大きく稼いでいたにもかかわらずその後お金の問題に苦しんでしまう、そんな人が多いのはなぜか」というテーマで話をしていきます。

この記事を読むことで理解できること
◎大きく稼いだだけではお金は残らない(お金持ちにはなれない)理由
◎大きく稼いだ後に借金生活に苦しむようにならないための意識と行動

億単位の金額を稼ぐ芸能人であっても破産する人が複数存在する、その不可解な現象のカラクリもわかるようになりますので、じっくりと読んで下さい。

それでは、まずはそれについて簡潔にまとめたこちらの動画からご覧ください。


以下、この内容に沿って詳しく解説していきます。

自己破産を経験した著名人


テレビなどの大きなメディアでスター扱いされるような著名人の多くは、年間で億を超える程の大きなお金を稼ぎます。特にトップレベルのスポーツ選手の場合、普通の会社員が一生かかっても稼げないような額の大金を、わずか数年で稼いでしまうことも珍しくありません。

彼らの多くは、恵まれた才能と相応の努力の成果を特定のフィールドで発揮することで、結果として短期間で大金を稼ぐことができてしまうのです。

しかし、そのような著名人の中には、稼いだ後に借金生活を強いられたり、自己破産を余儀なくされてしまう人も少なくはないです。ボクシングの元世界チャンピオンであるマイクタイソンは自己破産を経験していますし、ハリウッド映画俳優のジョニーデップも破産寸前に追い込まれたことがあります。最近では、サッカーのロナウジーニョも借金地獄に陥っているという報道がありました。

特にこれはスポーツ界で活躍するアスリートに顕著なことで、アメリカでは「引退後5年以内に半分以上のスポーツ選手が破産している」とも言われています。先ほど挙げたマイクタイソン以外にも、NBA(米プロバスケットボール)のデリック・コールマン、NFL(米フットボール)のビンス・ヤングはいずれも自己破産を経験しています。

このように、億単位の大きな額を稼いだ経験をもつ人であっても、その後お金の問題に苛まれることは実はそこまで珍しいことではないのです。

稼いだだけではお金は残らない


そんな彼らの事例からはっきりとわかること…それは「どれだけ大きく稼いでも、それだけではお金は残らない」ということです。

年間で何億稼いでいようが、その後のお金の使い方次第では、その時稼いだお金はなくなってしまいます。それどころか、その後借金生活を強いられて一気に転落の道を歩むことになってしまう可能性もあるのです。

では、なぜそのような現象が起こるのか…?

一般の感覚からすると「億単位で稼いだ人がその後お金の問題に悩まされる」というのはあまりイメージがわかないかもしれませんが、そのようなことが起こるのにははっきりとした理由があります。大きく稼いだ後にお金の問題に直面する人たちには、複数の共通した特徴があるのです。

以下では、その特徴をいくつか紹介しておこうと思います。

特徴①「自分がお金持ちだと錯覚する」


その特徴の一つは、自分が大きく稼いだ瞬間に「自分がお金持ちになった」と錯覚してしまうということです。銀行口座に大きな額が振り込まれた瞬間に、そのお金がすべて自分のものだと勘違いしてしまうのです。

個人事業の場合、毎月振り込まれる金額のすべてを自分の自由に使えるわけではありません。どれだけ大きく稼いでも、年度末の3月にはその年の所得に応じた額の所得税を納付しなければいけませんし、その後所得に応じた額の住民税も納めなければいけません。

特にこの「所得に応じた額の」というところがポイントです。前回の記事でも言いましたが、事業所得は累進課税ですので、所得が大きければそれだけ税率も高くなります。


日本の場合、所得税と住民税を合わせると最大で所得の半分以上(55%)の額をその年に納めることになります。したがって所得が極端に大きい場合、これまで自分が一番大きな買い物をする際に払った金額よりも大きな額を国や地方に納税することになるのです。

このことからもわかる通り、大きくお金を稼いでいる人の大きな支出第1位は納税です。(ちなみに支出第2位は「離婚に伴う財産分与」です)

一番大きな支出となるこの納税のことを考えずに、その時大きく稼いだお金を全部自分のものだと勘違いして使っていくと、当然お金はなくなります。税金を納める時期にそのお金が手元に残っていないという状態になり、ひどい場合には「税金を払うために借金をする」などという本末転倒な事態にもなります(事実、そのような経験をもつスポーツ選手や芸能人は複数存在します)

そのような意味では、大きく稼いでいる人のことをお金持ちと定義することはできません。お金持ちとは「大きな金額を稼いでいる人」ではなく「多くの資産を保有している人」のことです。大きく稼いだ上で、相応の税金や保険料を支払い、残った可処分所得で賢くお金を増やして「大きな資産を保有している」、それが本当のお金持ちと言えます。

したがって、大きく稼ぐことはお金持ちの入り口にすぎないということは肝に銘じておきましょう。課税対象になる所得がどれだけ増えても、それだけではそこまで大きくお金は残らないのです。

特徴②「お金持ちの生活はこういうものだと錯覚する」


二つ目の特徴は、世間一般のお金持ちに対するイメージ像を実像だと信じ込み「お金持ちの生活とはこういうものだ」と錯覚していることです。

具体的には…

・お金持ちは高級住宅街やタワーマンション高層階に住んでいる
・お金持ちは高級車を乗り回している
・お金持ちは高級ブランド品を揃えている

このようなイメージが頭の中にあり、お金持ちである(と思い込んでいる)自分も、それと同じような生活をしようとするのです。その結果、大きく稼げた途端に生活のグレードを上げたり、高級品にどんどんお金を浪費したりして、最終的にほとんどお金が残らなくなるのです。

しかし、本当のお金持ち(多くの資産を保有している人)の中には、そのような世間一般のイメージとはかけ離れたような生活をしている人が実際には数多くいます。「ブランド品には興味がないので一切身につけない、夏は普通のTシャツと短パン姿、車はいらないので所有していない、高級住宅街にも住んでいない」という、いわゆる質素な生活をしているお金持ちは数多く存在するのです。

では、なぜ世間一般には「お金持ちは金遣いが荒く、派手なライフスタイルを送っている」というイメージがついているのか…。それは、テレビなどの大きなメディアが作り出した「お金持ちの虚像」に、多くの人が洗脳されているからです。

テレビなどの大きなメディアは、金遣いが荒い人や派手なライフスタイルを送っている人の方を積極的に報道したがります。ギラギラした高級ブランド品をいくつも身につけたり、タワーマンションの高層階で高級なワインを飲んでいたり、ボンネットを全開にした高級車を乗り回しているよう人を映したがるのです。

その理由は単純で「その方がテレビの画が映えて、視聴率が取れるから」です。

おそらく、本当のお金持ちの人の質素な生活を報道しても、ほとんど視聴率は取れません。億万長者と言われるような人で比較的質素な生活を送っている人を映したところで、映像にインパクトがないため人気番組にはならないのです。

だからこそ、メディアは視聴率が取れる「金遣いが荒い人」を映したがるのです。時に、映像がより映えるようにするために、テレビ側が出演者に対して「こんな感じに振舞ってください」と半ば強引に依頼をすることさえあるといいます。メディアは「大きく稼いでそれを賢く残せる人」を映すのではなく「大きく稼いでそれを派手に浪費する人」を映すのです。

その結果、多くの人の頭の中には「お金持ちは高級と言われるものにバンバンお金を使っている」「お金持ちは派手なライフスタイルを送っている」というイメージが刷り込まれています。そして人はそのようなイメージを抱いたまま「お金持ちになったら自分もあのような生活をしたい」と望むようになり、実際に一時的に大きくお金を稼げただけで、そのような派手な生活に切り替えてお金を散在する人も出てくるのです。

そのような散在を繰り返していると、当然お金は残らなくなります。それも、自分が大きく稼げているうちはまだいいですが、事業というのは必ず浮き沈みがありますので、一旦沈みかけた時には支出が収入を大きく上回り、その生活はかなり苦しいものになることがあります。

スポーツ選手であれば、年齢に伴う体力の面でからもずっと同じ金額を稼ぎ続けるというのは明らかに無理があります。全盛期でお金を大きく稼げているうちは、豪華で派手なライフスタイルを送っていてもまだいいですが、全盛期が過ぎて活躍の機会が減ると収入も減り、次第に生活が苦しくなってくるのです。

一度慣れてしまった生活の水準というのすぐに下げられないことが多いので、これによってどんどん自分を苦しめていくことになる‥実はこれは非常によくあるパターンなのです。

したがって、世間一般のお金持ちに対するイメージは、メディアが好んで作り出しt虚像であることは肝に銘じておきましょう。

賢くお金を残すことができる本当のお金持ちは、無駄に支出(浪費)をすることはありません。その人の食べ物・飲み物の嗜好や、その人が身につけているものを見ても、その人がお金持ちかどうかはわからないのです。

特徴③「お金持ちだと思われたいという虚栄心が強い」


三つ目の特徴は「他者からお金持ちだと思われたい」「羨ましがられたい」という虚栄心が強いことです。

稼いだお金を残すことができない人というのは、自分がお金持ちであると勘違いした上で、他者から認められたいという承認欲求を「お金持ちアピール」によって満たそうとするのです。

結果、お金持ちだと思われたいから高級住宅街に住み、お金持ちだと思われたいから高級車やブランド品を揃え、お金持ちだと思われたいから毎回の支払いで全額奢るような大盤振る舞いをします。「見せびらかさなければ持っていないのと同じ」と考え、散財し、結果としてお金が残らなくなるのです。

もちろん、大きくお金を残せる人の中にも高級住宅街に住んでいる人はいますが、ただその理由はお金を残せない人とは全く違います。

お金を賢く残すことができる人は、高級住宅街に住む場合であっても「職場が近い」という利便性や「より仕事がはかどる」という投資的位置付けでそのようにしている場合が多く、間違っても「他者に羨ましがられたい」という理由でそこに住むことはしません。それは「投資」ではなくただの「浪費」です。

高級ブランド品に関しても、お金を残せる人は「これは自分の好きなブランドだから」という理由で、その一時だけ奮発して購入することはあります。しかし、お金を残せない人は「他者に羨やましがられたい」という理由から、一つ高級品を身につけ、時間が経過するとあれもこれも高級品にしたくなるのです。

ちなみに、そのような高級ブランド品の消費者の多くは、お金を残せる賢いお金持ちではありません。大きくは稼いでいるがお金を残すことができない、いわばお金持ちではない人です。「お金持ちではない人が高級ブランド品を買う」というより「高級ブランド品で散在をするからお金持ちにはなれない」のです。

見栄を張って大盤振る舞いを繰り返す人間はお金持ちにはなれない、というのは肝に銘じておくべきでしょう。

このように、
・「自分はお金持ちである」と思い込み、
・「お金持ちは派手な生活をする」と勘違いし、
・「他者からお金持ちだと思われたい」という欲求が加わる、
すると、どんどんお金を使って見事にお金をが残らない結果になってしまうのです。

大きく稼いだお金を残すために


以上のことから、大きく稼いだお金を守るためには一定の知識とそれ相応の意識が必要です。より具体的に言えば、お金をなくさないために特に重要なのは次の二つです。

・「知識がないこと」を解消する(無知の解消)
・「虚栄心があること」を解消する(見栄の解消)

お金についての一定の知識がなかったり、お金の使い道が見栄に左右されたりすると、本当にお金は残らなくなります。したがって、お金を残すためにはこれを解消していく必要があります。

「知識がないこと」を解消する


お金を残すためには、何よりお金についての一定の知識を持ち、自分の無知を解消すべきです。

まずは「大きく稼いだだけではお金は残らない」という意識はしっかりと持っておきましょう。大きく稼ぐことは、お金持ちになるほんの入り口にすぎないであり、稼いだだけではお金持ちとはいえません。

そしてその上で、お金持ちになるためには「稼ぐ力」だけではなく「残す知識・知恵」も身につける必要があります。攻撃力だけではなく守備力もしっかりとつけていきましょう。

また「本当のお金持ちは浪費に多くの額を使うことはない」ということも肝に銘じておきましょう。身の回りを高級品で武装し、派手で豪華なライフスタイルを送る…そんな世間一般のお金持ちに対するイメージ像は、メディアが生み出した虚像です。

本当のお金持ちは一定レベルで必ず倹約家である側面を持っていますので、メディアの産物としての虚像に憧れを持たないようにすることも非常に重要です。

「虚栄心があること」を解消する


そして、お金を自分の元にしっかりと残すためには、虚栄心(見栄)を解消することも重要です。

「他者から認められたい」という一心で、人と会うたびに毎回全額奢るような大盤振る舞いをしていたら、当然お金は出て行く一方で残ることはありません。見栄というのは、お金を捨てる源になる感情なのです。

そしてその見栄を解消するためには、「そこで自分が見栄を張ることで実は一番得するのは誰か?」「逆に一番損するのは誰か?」ということを一度冷静に考えてみるといいです。

例えば、あなたが「自分のライフスタイルを羨ましいと思ってほしい」という見栄を理由に、高額な家賃のタワーマンション高層階に引っ越したとします。

この時、一番得するのはその不動産の所有者です。なぜならその不動産の所有者は毎月何もせずとも、見栄を張ったあなたから高額の家賃収入を得ることができるからです。逆に、この時一番損をするのはあなたです。自分の承認欲求を満たすためだけに、あなたには毎月高額が支出(家賃)が発生するからです。あなたは自らの一時的な見栄によって、毎月大きな負債(正確には固定費)を抱えることになるのです。

そのように考えると、この例の場合、自分の承認欲求を元に行動を起こしても、その行動自体が不動産業界の掌の上で踊らされているだけであったということに気づきます。

また、同じ不動産を例に挙げると、世の中には「最終的には一人前の男として憧れのマイホームを持ちたい」と思っている人も多いですが、これも「マイホームをもつことが一人前の証」という意識自体が、不動産業界の洗脳です。これに関しても「その意識を持って行動することで一番得をするのは誰か?」ということをを考えればわかると思います。

このように、見栄をなくすためには、自分の行動を一旦冷静に考えてみるといいですね。あなたが自分の承認欲求を満たすために行動をし、結果としてあなたに大きな支出が発生した場合、その裏にはどこかの業界の洗脳が入り込んでいるかもしれません。

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