
今回の内容は、ビジネスに限らずどんな分野にも普遍的に役立つものになりますので、ぜひいろんな分野で応用してください。
では、まずはこちらの動画からご覧ください。
以下、この動画の内容に沿って解説を加えていきます。
身体と心の関係

まず「身体と心」について。
この二つの関係について、一つはっきり言えることは「心と身体は連動する」ということです。もっと言うと、身体・感情・思考はそれぞれ別個独立したものではなく、連動するということです。
日常の場面でも「自分の身体が正常に機能している時に他者にミスをされても特に何も感じないが、自分が身体的に疲れている時にミスをされるとイライラを伴うマイナスの感情になる」という現象は、普通に起こります。
特にスポーツの場面では「自分が疲れている時に相手チームの選手からファウルをくらうと、ついカっとなってしまい、それがきっかけで乱闘に発展する」ということも珍しくないです。
身体と心は密接に結びついているので、身体がマイナスの状態であれば感情もマイナスになりやすく、それゆえ冷静な思考ができずにマイナスの行動が伴ってしまうことはあるのです。
それを鑑みると、スポーツマンシップというのは単に「スポーツマンとしての心構え」を指すわけではなく「スポーツマンとしての十分な体力」のことを指すという見方もできます。体力があれば、ちょっとしたことで身体的な疲労を感じることもなく、感情も思考も冷静な状態でいられるため、暴力を伴った乱闘に発展することも少ないからです。
したがって、「心だけを鍛えよう」という考え方はあまり現実的ではありません。繰り返しになりますが、身体と心は連動しているので、心を鍛えたいのであれば身体を鍛えることも大事です。
この考え方が非常に重要になってきます。
ビジネスにおける身体と心

なお、上記ではスポーツの例を挙げましたが、これはビジネスの場面でも同じことが言えます。ビジネスでも、普段の身体の使い方一つが感情や思考に影響を与えることはよくあるのです。
例えば、普段の身体の使い方を意識していない状態でデスクワークの多い生活を続けていると、だんだん前屈みになり、徐々に猫背気味になることがあります。そして猫背になると、胸とか胃腸が圧迫され、それが血液循環の悪化や消化不良に繋がりやすくなります。その結果、気分や集中力にもマイナスの影響が出ることになるのです。
したがって「集中力が続かない」という状態は、決して根性(心)だけの問題ではありません。そもそも身体の使い方が悪いからこそ、それが内臓に悪影響を及ぼし、その内臓の情報が脳に伝達されてマイナスの感情や思考にな離、集中力の低下につながるのです。
したがって、普段から次のことを意識しておくといいです。
◎逆に、日々適切な食事・運動・睡眠を含めた健康的な【身体】の使い方を続けていると、【気分】が自然に落ち込むようなこともあまりなく、結果として【思考】も冷静な状態を保つことができる。
このような身体のマネジメントが、心のマネジメントに生きるのです。
自分の内面(心)を鍛えるためには、その内面を覆う器(身体)の使い方からプラスにしていくという考え方をぜひ参考にしてほしいと思います。
◎自分でビジネスをしていく上では自分の内面(心)を強化することは必須だが、その内面の強化のためにはそれを覆う器(身体)の使い方からプラスにすべき。(「身体を鍛えることを通して心を育んでいく」発想が重要であり「心だけを鍛える」という考え方は現実的ではない)