今回の記事は、以下のような方に是非とも読んでいただきたいものです。

・「今の職場の仕事内容にやりがいを感じないので、転職を考えている」
・「今の会社の給与に不満があり、このままの状態では耐えられない」
・「職場の上司との付き合いに時間を割かなければならないのが鬱陶しい」
・「毎日が同じような生活の繰り返しで、今の生活に漠然と不安を抱いている」
・「無意識のうちにパソコンで転職サイトを比較することが多くなってきた」

今の会社にこういった不満や虚無感を感じている場合、確かに「転職」というのは一つの手段かもしれません。「やりがい・収入・人間関係・自由な時間」などはほとんどの場合、自ら環境を変えなければ変わることはありません。

しかし、仮に転職をしたとしても、その新しい職場でいまの不満や虚無感が払拭できるとは限りません。会社に勤めることになる以上、与えられた仕事は選ぶことはできません。給与も勤務時間も募集要項と異なることなんてのはザラにありますし、自分の上司も部下も当然選ぶことはできません。

つまり、別の会社に勤めたとしても「仕事内容・収入・人間関係・自由な時間」等の大事な要素は自分ではコントロールすることはできないのです。なので結局、転職した会社でまた同じような日々の繰り返しになることも実は多いのです。

「転職」という行動を起こせば、働く環境は変わることになりますが、企業に勤めるという側面は変わりません。果たしてそのような行為は、本当に今の自分の不安や不満を根本から解消してくれるものなのでしょうか?


会社に就職することで被る影響(時間編)



「会社に就職した場合、私たちは人生の時間のどれくらいを労働に費やすのか?」

あなたはこれを考えたことがありますか?これは電卓などを使って少し計算すればわかります。

仮に1日の労働時間が8時間で、週に2日の休みがある、そんな一般のサラリーマンであれば、1年間で働く時間は「2080時間」になります。そしてこれを大卒から定年まで続けたとすると40年間くらいになるで、2080に40をかけると「83200時間」です。この83200時間を年単位にすると約9年半。つまりこの場合、40年間のうち、労働時間だけでざっと10年間くらいになるのです。

これを「まあでも4分の1くらいなら…」と考えるのであれば、正直甘いです。

このような生活で仮に1日6時間の睡眠をとった場合、睡眠は毎日とるので1年間で2190時間になります。2190に40をかけると87600時間です。労働「83200時間」と睡眠「87600時間」で、合計「170800時間」…つまり約19年半になります。したがってこの場合、私たちの40年間のうちの約半分は、労働と睡眠で消え去っていくことになるのです。

これでも「まあ半分以上自分の好きにできる時間があるなら…」と考える人はいるかもしれません。しかし、それでもまだ甘いです。実際は半分どころではありません。

毎日の通勤にも時間を取られることになりますし、人によっては毎日往復で4時間くらい取られるという人もいます。また、労働の合間の休憩時間も結局職場から大きく離れることはできません。さらに、出勤のための準備の時間も必要ですし、多くの場合、それに加えて残業や休日出勤なども重なってきます。普段の仕事で疲れて、休みの日はいつもより多く睡眠をとることもあるかもしれません。

つまり、形式的な労働時間を8時間だとしても、実質的には1日のうち少なくとも12時間以上は労働に関係することに費やすことが多いです。これにまともな睡眠をとっていたら、自分の時間なんてほとんど残っていません。

これを鑑みると、会社に就職するということは、自分の40年間を会社にプレゼントするようなものなのです。


会社に就職することで被る影響(収入編)



さらに、その40年間で制約が加えられるのは、時間だけではありません。会社員として企業に勤めるのであれば、多くの場合、毎月与えられる給与もほぼ一定で、大きく上がることはありません。つまり収入にも上限がつくことになるのです。

名目上成果主義を謳っている企業は多くありますが、どうやらその中で実質が伴っているところはほとんどないようです。少なくとも、一般的な会社員であれば、今月まで月20万円だった給与が来月からいきなり100万円になるようなことなどまずありません。収入は0にはなりませんが、必ず上限があるのです。

これは会社全体の利益の中から一人の取り分が決められているのですから、当然と言えば当然のことです。そのような意味で、経済的な制約からは逃れられません。一般的な会社員の多くは、もはや月々数十万円という破格の値段で自分の40年間という貴重な時間を安売りしているようなものなのです。


会社に就職することで被る影響(場所・人・張り合い編)



さらにさらに、その40年間で拘束・制限されるのは、時間とお金だけではありません。

会社に勤めることになる以上、住む場所も日本全国の中から自由に選ぶことはできません。そして時間と場所が限られるということは、付き合う人間・関わる人間も限られることになります。

それでいて、日常自体が進化を生まない無限ループになることが多いです。毎朝決まった時間に起床し、同じ電車に乗って通勤し、決まった時間仕事をして、ほぼ同じような時間帯に帰宅する。そして次の日も同じ起床時間に合わせて就寝する…。毎日ほぼ同じことの繰り返しで、新しい経験をする機会が限定されます。毎日同じような景色を見て過ごしている、そのような人からは新しい経験も生まれないのです。

要するに、一般的な会社員は、経済的にも時間的にも制約が加えられるうえ「住む場所・付き合う人・日常の張り合い」などにも制限がかかります。ずっと同じ場所にいて・同じ人とだけ関わっていては、新しい価値観に触れることもできません。新たな価値観に触れず、新しい経験もあまりしないのであれば、どんどん自分の進化の可能性は狭まっていくことになります。

言ってしまえば、会社に就職するというこてゃ、月数十万円と引き換えに「時間・お金・場所・人・進化の可能性」などのあらゆるものを含む自分の人生を会社に献上していることになるのです。


会社を辞めたいと思って転職を考えている人へ


それでも、そこでしかできない・自分の本当にやりたいことをできているのであれば幸せを感じると思います。ただ、実際はそうではない人の方が圧倒的多数です。したくもないことして人生がすり減っていくことを「仕方がない」という言葉で済ますのは、本当に損していると思います。

もし今転職を考えているのであれば、よく考えてほしいと思います。

おそらく、今の仕事内容・給与・職場の人間関係等になんらかの不満があって新しい職を探していると思います。ただそれは、別の会社に勤めることで本当に解消されるものなのでしょうか?転職サイトを見るという今の行為が、今の不自由な生活から脱することにつながるのでしょうか?

経済的自由・時間的自由・充実した人間関係・自分自身の成長、これらはどんな会社に勤めようと、ほとんどの場合一定の制約が加わります。

一方、インターネットが発達した今の時代においては、企業に属さずとも個人がそのインターネットを駆使して「収入にも上限がない・時間的制約もない・鬱陶しい人間関係もなくストレスフリーな状態で」仕事をしている、そんな人は本当に多くなってきています。

今の時代、会社に勤めることだけが経済的自由や時間的自由を獲得する手段ではないのです。

転職してもありとあらゆるものに制約を加えられるのであれば、いっそのこと、個人でインターネットを駆使して多くの人に価値を提供し、「収入に上限がなく・時間的にも自由で・好きな人とだけ関わればいい」そんなライフスタイルを送ってみるのもいいのではないでしょうか。

⇒メールマガジン登録ページへ