◎「盛られる容器が高い方がパフェ!」
◎「生クリームがついてるのがパフェ!」
◎「サンデーを進化させたのがパフェ!」
◎「そんなもん知るかボケェ!」
いろいろな声が上がりそうですが、どうでしょうか?
実際、見た目はほとんど変わらないですし、二つともデザートという位置付けである点は同じです。ネットで調べてみても「両者にはほとんど違いはないようです」と書かれているものもあり、明確な違いを知っている人は実は少ないようですね。
しかし、実際にははっきりとした違いが存在します。
そしてこのパフェとサンデーの違いにこそ、個人がビジネスなどの場で大きな成果を上げるための重要なヒントが隠されているのです。
というわけで今回はまず、このパフェとサンデーの違いを“どこよりも詳しく”解説します。そしてその上で、ビジネスをしていく上で不可欠となってくる点、さらには個人が生きていく上で非常に重要となる点を指摘したいと思います。
まずは動画にまとめたこちらをご覧ください。
以下、これについて詳しく解説します。
目次
パフェとサンデーの違い
サンデーの成り立ち
1890年頃、アメリカのウィスコンシン州でアイスクリームショップを経営している一人の人物がいました。
そのお店の大人気メニューと言えば「クリームソーダ」。ソーダにアイスをのせて飲むこの贅沢なデザートがこの店の看板メニューの一つだったのです。
このクリームソーダのおかげでこのお店も大繁盛、注文したお客さんもみんな喜んで飲んでくれます。この状況にはさすがの経営者もニンマリのご様子です。
しかしそんな中、
突如この店に不運な出来事が起こりました。
大人気だったクリームソーダが、
なんと“日曜日に限って”販売をしてはいけない
ということが条例で定められてしまったのです。
「おいおい、なんでだよ…」
どうやらこれにはキリスト教の教えが関係していたようです。キリスト教では日曜日は「安息日」とされているため、その安息日に贅沢なものを食べるということ自体が敬遠され、今回の条例が作られてしまったようなのです。
「ど…どうしよ?」
当然、この経営者は困り果ててしまいます。これまでお客さんに出していたクリームソーダを日曜日には提供できなくなってしまいました。
仕方がないのでしばらくは、日曜はお皿に盛ったアイスクリームだけを提供することにしました。しかし、お客さんの反応は・・・イマイチ。
それはそうですよね。これまでクリームソーダを提供してくれていたのに、今ではアイスクリーム一つお皿にのっかっているだけ…。これではお客さんも喜んではくれません。
「やばい…このままでは経営すら危ぶまれてしまう」
このように危機感がよぎった経営者は、なんとか今の状況の打開策がないか、真剣に考えました。
「クリームソーダだと贅沢品となって提供できない…」
「アイスを提供するだけだとお客さんが喜んでくれない…」
このような状況の中で、あることを思いついたのです。
「そうだ!このお皿にのったアイスに、少しだけチョコレートシロップをかけてみよう!それだけなら、贅沢品ということにはならないだろう!」
そしてその経営者は、日曜日に限ってアイスにチョコレートシロップをまぶし、それをデザートとして提供したのです。
するとなんとこれが大盛況!シンプルながらもチョコレートとアイスの絶妙なハーモニーに、お客さんも大喜びだったのです。
これがサンデーの起源です。
このアイスにチョコレートシロップをかけた商品が「日曜日のデザート」ということで“サンデー”と名付けられるようになったのです。
今ではプリンやウエハースなど様々なものがのっていますが、元々はアイスにシロップをかけただけのものだったのです。
パフェの成り立ち
20世紀の初頭、これはフランスでの出来事となります。フランスの一人の有名なシェフが、とある人物から、一つ頼みごとをされました。その頼みごととは、以下の内容です。
「この上ない最高のデザートを作って、私に提供してくれ」
さて、そこでこの有名シェフは考えました。自分の腕には自信のあるこのシェフも、急な依頼で少し戸惑いも隠せなかったようです。
「う~む…この上ない最高のデザートか…」
そしていろいろ考えた末、そのシェフは、様々なフルーツをふんだんに盛り込み、その上に生クリームをトッピングしたものを作ったのです。
「ふぅ…これ以上のデザートはないだろう。よし、では早速これを提供しよう!」
そしてシェフはそのデザートを差し出しました。するとそれを食べた依頼主は次のようなリアクションをしました。
「おぉ、うまい!」
なんとその提供されたデザートを絶賛したのです。しかし・・・
「うまい!…うまいが・・・ただひとつ、最高のデザートと言うには何かが足りない気がする…」
そのように発言し、シェフが作ってくれたデザートをおいしく食べながらも、若干物足りない表情を残していたのです。そして、これがシェフの心に火をつけました。
「そうか…あれでは最高のデザートにはならなかったか…よし、今からあれを超える本当に最高のものを作って見せる!」
そこでそのシェフは、先ほどのフルーツをふんだんに盛り込んだデザートに、さらにアイスクリームをのせて提供したのです。
「これならどうだ!」
すると、それを食べた依頼主は次のように発言しました。
「parfait(パルフェ)!」
この「parfait」というのはフランス語で「完璧」という意味です。様々なフルーツにアイスをのせたそのデザートを、“この上ない最高の、完璧なデザート”と絶賛したのです。
これがパフェの起源です。現在の「パフェ」は、この“パルフェ”が語源なのですね。
ビジネスに重要なのは、過去のストーリー
さて、ここまで、パフェ・サンデーのそれぞれの成り立ちに触れてきたわけですが、ここで分かりやすいように、その違いをまとめておきましょう。
両者には、以下のような違いがあるのです。
◎【サンデー】=アメリカ発/アイスに何かをかけたもの(アイスが最初)
◎【パフェ】 =フランス発/何かにアイスをのせたもの(アイスが最後)
わかりますでしょうか?
今となってはパフェもサンデーも明確な区別なくほとんど同じもののように扱われていますが、両者には本来「アイスが先か後か」という明確な違いがあるのです。
そしてこのように、各々の起源や過去のストーリーというものに着目すると、同じように見えるものでもそれぞれの独自性がくっきりと現れますよね。
「過去のストーリーに着目することによって、そのものの独自性を明確に認識することができる」
重要なのはココなんです。今の時代、「他の人と同じ」というのは(少なくともビジネス上では)マイナスでしかありません。
他の人と同じということは「自分と他者は代替可能」になりますので、その中で自分が選ばれる理由がなくなってしまうのです。そうなると、ビジネスにおける自分の存在意義は薄れてしまいます。
したがって、自分は常に他人と違う存在でなければいけません。そして実際に「自分は他者とは違う」ということを、はっきりと相手に理解してもらう必要があります。
他の人と同じであることを“平均点”と言うのであれば、ビジネスをする上では「平均点こそ最低点」、これを常に肝に銘じておくべきなのです。
そして「自分は他者とは違う」ということを認識してもらう上で参考になるのが、先ほどのパフェとサンデーの違いです。
パフェとサンデーのように一見すると同じようなものであっても、それぞれの過去のストーリーを理解することでそれらの違いを明確に認識することができます。
それと同様に、自分の過去のストーリーを前面に打ち出し、それを理解してもらうことによって自分の独自性というものをはっきりと認識してもらうことができるのです。
過去のストーリーというのは、必ず人それぞれ違います。
他の人と同じような経験をしているように見えても、実際に全く同じ道を歩んでいることなどまずありえません。現在に至るまでの細かい道のりは絶対に他者とは異なるはずです。
あなたにも、あなただけが歩んできた道のりがあるはずです。そしてそのように築き上げてきたあなたのストーリーが、あなた自身の独自性を深みのあるものにしてくれるのです。
漫画『ワンピース』では主人公以外にも様々なキャラクターが登場しますが、各キャラクターにも回想場面として描かれる過去のストーリーがあります。
ゾロであれば、幼なじみの女剣士が死んでしまったことを機に世界一の剣豪になることを誓う、そんなストーリーが存在します。
読者の私たちは、そのような過去のストーリーを知っているからこそ、世界一の剣豪を目指すゾロというキャラの魅力を一層深く感じることができるのです。
他のキャラクターについても同様です。子供の頃からうそをつき続けていたウソップのキャラも、世界一の医者なると強く決意するチョッパーのキャラも、すべては回想場面があるからこそ深く感じとることができるのです。
このように、それぞれのキャラクターの「現在」の特徴を際立たせているのは、まぎれもなく「過去」のストーリーです。したがって、ビジネスにおける独自性を確立する上で重要になってくるのは過去のストーリーを含めて理解してもらうことなのです。
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