さて、この情報…今や広く世に出回って常識のようになってしまっている感があるのですが、一体だれがこれを最初に言い出したんでしょうか?
まぁ実際には誰かはわかりませんし、これを最初に言い出した人は本当にその時は「1再生=0.1円」という結果だったのでしょう。
ただ結論から言うと、この情報は全くもって一般化できるものではありません。
もちろん、普段からこのブログをご覧になっている人や、実際にYouTubeアドセンスを何ヶ月もまともに実践している人は「1再生=0.1円はガセ情報である」(一般化はできない)ことくらいは把握していると思います。
ただ、実際に客観的なデータを提示した上でこのことに触れている人もあまり多くはないようなので、今回の記事では実際の私のYouTubeアドセンスデータを基に、このことについて書いていきたいと思います。
再生回数1回あたり0.1円を超えるのが普通です
ではまず参考までに、私が初めてアドセンスだけで月100万円超えを達成した2015年3月から、先月にあたる2015年7月までの「月ごとの再生回数と収益額」のデータをお見せしておきましょう。
上の画像を見ると、各月の1再生あたりの単価は次のようになります。
■4月=0.33円
■5月=0.25円
■6月=0.45円
■7月=0.50円
見ればわかるように、どの月も巷で言われている「1再生=0.1円」をはるかに上回っています。
一番単価の低い3月でも「0.18円」となっています。巷で言われている数値の1.8倍もありますし、私はそれ以前も単価が0.1円を下回った月は一度もないため「1再生=0.1円」は一般よりもかなり低い数値と言えます。
さらに(ここからが重要なのですが)、YouTubeアドセンスを何ヶ月もまともに実践しているのであれば、その実践経験をもとに徐々に報酬が上がるような工夫も考えていくのが普通です。
私の場合、4月から自分の企画で提供している“ある手法”を施しているので、結果的に7月の段階では「1再生=0.5円」とかなり単価は高くなりました。
普通に実践してそこまでには達しないとしても「単価が上がるような工夫もせず同じことを繰り返す」という人の方が珍しいと思います。まともな人であれば「いかに報酬を効果的に上げるか」ということを考えながらYouTubeを実践していくはずです。
したがって…
●報酬単価を上げるような工夫も考えずにただ単に作業を繰り返すだけという人のほうが珍しい(実践していく中で多くの人は工夫を施す)
つまり、YouTubeアドセンスにおいては1再生あたりの単価は0.1円をはるかに超えるのが普通なんです。
2015年1月上旬にYouTuberのシバターさんが動画内で「1再生0.025~0.05円に下がった」と発言して話題になりましたが、それも彼やその他一部の人における一時的な出来事であり、普遍的な現象ではありませんでした。
そのシバターさんも3月には月収100万円を達成していますし、それを発表した動画内で「いやぁ~YouTubeさん・・・ありがとうございます!」と発言していたので、その頃には報酬単価は元に戻っていたか、あるいは以前よりはるかに上がっていたのでしょう。
このように、誰か一人が突如発言したことが「皆にも当てはまる」「今後も当てはまる」とは限りません。
「1再生=0.1円」という情報もこれと同じで、誰にでも当てはまることではありません。実際のデータから判断するに、これはきわめて普遍性に乏しい情報です。
以上、私の結論としては「まともな実践者の1再生あたりの単価は0.1円をはるかに上回る」ということですので、参考にしてもらえればと思います。
P.S.
「人気YouTuberの推定年収」といったよく目にする記事で「YouTuberの動画再生回数×0.1円」で計算しているものがありますが、あれに載っている数字もYouTubeアフィリエイトのデータをまともにとらないまま、根拠のない噂だけを頼りに出した金額になっています。
まともにデータを取ったのであれば「再生回数×0.1円」という計算法がいかにおこがましいかがわかります。