この記事を読むことで「自分のビジネスを進めていく上で役立つ、一つの新しい考え方」を手に入れることができるようになります。
そしてその考え方をもとに行動することで、自分のビジネスとしての事業を成長させていくことができるだけではなく、長期的に見れば自分の人生全般もプラスの方向に向かっていくことにつながることになりますので、ぜひ最後まで読んでほしいと思います。
それでは、まずはこちらの動画からご覧ください。
以下では、この内容に沿って解説を加えていきます。
目次
ビジネスと人体の循環器系
ビジネスにおいて、今自分が取りかかっている物事がうまくいかない時や、これまで順調に伸びていた業績が急に落ちてしまった時などは、必ずどこかにそのマイナスを引き起こしている原因が潜んでいます。
その原因というのは一つの場合もあれば複数存在する場合もありますが、何より、自分のビジネスを順調に進めていきたいのであれば、まずはその原因がどこに潜んでいるのかを突き詰めなければいけません。
そんな時、その自分が今取りかかっている物事を人の身体に見立て「一つの生命体」として捉えてみるといいです。そうすると、それまで見えなかった問題点が浮き彫りになることがあります。
人間の体におけるエネルギー循環
人間は血液の流れを通して、体内に取り入れた栄養素や酸素を細胞の隅々にまで運んでいます。心臓がポンプの役割を果たし「ドク、ドク、ドク…」と収縮と弛緩を繰り返しながら血液を体全体に送り込んでいるのです。
おそらく「右心房から右心室へ、そして左心房から左心室へ」という流れは理科の授業で習った覚えのある人が多いと思いますが、その心臓の機能を起点にすることで血液は私たちの体の中を「循環」していることになります。
そして仮にこの血液の循環に異常が生じると、私たちの体にはマイナスの症状が出てきます。
例えば、脳に行き届く血液の量が減少するとめまいや立ちくらみなどの症状が出ますし、血行不良が生じた部分にはむくみが出たりします。血液循環の悪化がひどく進行した場合には、動脈硬化や心筋梗塞を引き起こすこともありますし、それによって最悪の場合、死に至ることもあります。
循環機能に異常が生じるだけで、体が完全に停止してしまうこともあるのです。
つまり、私たちは血液の「循環」を通して栄養素や酸素を体の隅々に運んだり、老廃物を処理器官に送り込んだりすることで、正常な状態を保てていることになります。いわば、体の中で新陳代謝を繰り返す(体全体にエネルギーを循環させる)ことによって、健康な状態を維持しつつ成長できることになります。
健康を保ちながら順調に成長していくには、体内での「循環」機能というのは欠かせないものなのです。
ビジネスにおけるエネルギー循環
そしてビジネスにおいても、これと同じように考えることができます。自分の事業をうまく進めて拡大させていくためには、その事業を通した価値の「循環」は不可欠です。
もし今の事業が進んでいなかったり、急に売り上げが落ち込たりといったことがあれば、そのうまくいかない原因は本来正常に機能性すべき価値の「循環」に異常が生じている可能性があります。
なので自分のビジネスにおいても、事業そのものを「循環器系」を持った一つの生命体として捉えてみると、低迷している原因を突き詰められることがあります。
例えば、個人でビジネスをする場合、
「顧客に商品やサービスを提供し、その対価としてお金をもらう」
というのが最も基本的な形です。この基本形においては、自分と顧客と間で価値が循環しているのがわかると思います(商品もサービスもお金も、広い意味では価値です)
また、少し規模が大きくなって従業員を抱える企業としてビジネスをする場合、
「従業員に対して働きやすい環境を提供し、従業員はその環境の中で時間と労働を捧げて商品を生み出す。そしてその商品を企業のブランド商品として顧客に届け、その対価として顧客からはお金をもらい、従業員にはそのお金の一部(労働時間分)を提供する」
という形になります。ここでも、自分と従業員と顧客の間で価値が循環しているのがわかると思います(「環境・時間・労働・商品・お金」は全て価値に該当します)。
もちろん、上の図はわかりやすくするために簡略化したものです。銀行などから借り入れをしていたり提携先の企業が複数あったりと、事業に関わるものが多い場合にはその分循環構造も複雑になっていくのですが、いずれにせよこの循環が正常に機能している限りは、事業に大きな問題が生じることは基本的にはありません。
むしろしっかりと価値の循環ができていれば、従業員の作業効率も上がり、商品やサービスの質も向上し、顧客の満足度も上がってLTVも上がりより大きな売上をあげて事業を拡大していくことができます。
人間の体と同様、正常にエネルギーが循環していれば、企業は順調に成長していくことができるのです。
しかし、何かの拍子でどこかの価値の提供が滞り、結果として全体の循環に異常が生じると、たちまち事業にマイナスの影響が出てきます。
例えば、従業人に対する価値の提供が滞り、劣悪な環境で長時間・低賃金働かせていると、従業員の不満が蓄積して生成する商品やサービスの質も低下し、それが顧客離れにつながって売り上げも下がる…という悪循環に陥ることがあります。
また、従業員に対する価値提供はできていても、従業員の側が「別に頑張っても給料変わらないからなるべく楽しよう」という考えで働いていると、同じように顧客に提供するサービスの質も低下し、結果としてそれが売上のマイナスに響く…ということがあります。
あるいは、自分と従業員間での価値の循環は構築できていても、マーケティングのスキルが弱くて自分が設定した見込客に価値を届けるということがしっかりできていない場合も、当然売上には繋がりません。
そしてこの循環がひどく悪化した場合には、キャッシュフローが滞って倒産する可能性もあります。お金の循環が機能しなくなれば会社は存続できません。人の体と同様、ここでの循環機能の低下は会社の死(倒産)を招くこともあるのです。
いずれにせよ、経営者からしてみれば事業の結果に対する責任は全て自分にあるのですが、こういった循環の視点で見ると、今の自分の何を変えればいいのか(従業員に対する教育を徹底すればいいのか、採用の仕方から変えるべきなのか、マーケティングを強化すべきなのか等)が判断しやすくなり、それが早期改善に役立つということですね。
なので、もし自分のビジネスがうまくいっていないのであれば、その事業を一つの生命体として捉えてみるといいです。
自然界の生態系の維持もポイントは循環
そして、この「エネルギーを循環させる」というのは、何もビジネスだけに重要というわけではありません。
実は「自然界の生態系の維持」大きなスケールで見ても、そのキーワードとなるのはエネルギーの「循環」であると言えます。
上の図は理科の授業で習う食物連鎖を簡略化して示したものですが…
◎植物は「草食動物」に食べられ、
◎草食動物は「肉食動物」に食べられ、
◎肉食動物の死骸は「菌」によって無機物に分解され、
◎その無機物を光合成に利用し「植物」は成長・繁殖し、
◎その植物は「草食動物」に食べられ…
このように自然界においては、生きるためのエネルギーが循環することで生態系は維持され、その中の生命体の種も維持・発展しています。一つの個体が死んでも、それが他の個体のエネルギーとなり、そのエネルギーが各個体を通して循環していくことで、生態系全体が機能しているのです。
仮に、この循環構造のどこかが欠けて循環が正常に機能しなくなると、生態系全体に大きなダメージを及ぼすことになります。例えば、人間が工場をたくさん作って二酸化炭素の排出量が増えていくと、全体の循環機能が乱れ、それが地球温暖化につながるという自体が現に起きています。
このように「エネルギーは循環することで全体が保たれ、その循環が乱れると全体に悪影響が出る」という点では、自然界の法則にも同じことが言えるのです。というより、規模から考えて「自然界の法則がビジネスにも当てはまる」と考える方が適切ですね。
そのように考えると、全体を正常に機能させて存続していくにはエネルギー循環が不可欠なのは、ビジネスにおいても至極当然のことだとわかると思います。会社の構成員が会社のお金を横領したり、経営者が顧客に粗悪なものを売って短期的な売上を上げることだけに走ったり、いわば自分一人のところでエネルギーを溜め込んでおくような行為をしていると、長期的に見て会社全体には大きな悪影響が及ぶのは当然なのです。
人間社会の文化の維持もポイントは循環
さらに「人間社会の文化の維持」という規模で考えても、それはエネルギーの循環によって成り立っていることがわかります。
一つの個体は「オギャー!」という産声とともに赤ちゃんとして誕生しますが、やがて小学生や中学生に上がり、そのまま成人に成長します。そしてやがておっさんおばさん化し、そのうち老人になって、いつかは必ず死んでいきます。
ただこの時、一つの世代の個体は死んでも、その世代が生きていく中で培ってきたものが、後の世代の人の叡智となります。そしてその知識や習慣が世代を超えて引き継がれ、循環していくことで、人間社会の文化は(少しずつ形を変えながらでも)維持していくことになります。
つまり、世代を超えてエネルギーが正常に循環していれば、古い文化も完全に消滅することなく存続するのです(ビジネスも同じで、創業者がいなくなっても経営理念や考え方がのちの世代の人に継承されていけば会社は消えることなく存続することになります)
ただもちろん、この場合も循環が正常に機能しなくなると、全体に徐々に問題が生じてくることになります。
例えば今、新たな世代の個体の数が減ってきて少子高齢化現象が起きており、労働力確保のために移民を受け入れざるを得ない状況になっています。その詳しい内容についてはこちらの記事「少子高齢化・移民問題・AI台頭による日本経済の未来と就職への絶望」を読んでおいてほしいのですが、移民を受け入れざるを得ないような状況になると、これまで維持してきた日本の文化も変わってくる可能性があります。
人間社会の文化も、循環構造のどこかに欠落が生じると、長期的に見たら特定の文化の死を招くことにもなりかねないのです。
このように見ていくと、あらゆるものを正常に機能させ、それを維持・発展させていくにはエネルギーの循環が不可欠であることがわかります。
ビジネスも、自然界の生態系も、人間社会の文化も、一つの個体が受け取ったエネルギーを他に分け与えて循環が正常に機能することで、全体が保たれるということが言えるのです。
お金の循環まとめ
ではここで、これまでの内容をまとめておきます。
(自分のビジネスが順調に進んでいない場合、あるいは順調だったものが低迷してきた場合は、事業そのものを「循環器系」を持った一つの生命体として捉えてみると、原因の追究や早期改善に役立つことがある)
◎「存続や発展にエネルギー循環が必要である」というのは、自然界の生態系にも人間社会の文化にも言えること
(自然界の法則や文化の存続に言えることが、ビジネスにもそのまま当てはまる)
《自然界の生態系》
自然界の生態系も、エネルギー循環によって成り立っている。一つの個体が死んでもそれが他の個体のエネルギーとなり、各個体を通して循環していくことで生態系全体が機能している。
《日本社会の文化》
人間社会の文化も、エネルギー循環によって成り立っている。一つの個体が死んでも、それが先人の叡智として新たな世代の個体のエネルギーとなり、それを元に新たな価値を循環させることで社会全体が機能している。
《ビジネス》
自分のビジネスも、エネルギー循環によって成立している。経営者や特定の構成員がいなくなっても、創業当時の経営理念や考え方がのちの世代の踏襲され、それを元にエネルギーが循環していくことで会社全体は維持・発展していく
このように考えると、ビジネスに限らず何をするにおいても「全体にエネルギーを循環させよう」という意図を持って行動すると、長期的に見てそれが自分にとって悪い方向に向くことはないとわかると思います。
この考え方を、ぜひご自身の活動に応用してもらえればと思います。
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