②「利用規約を順守しているつもりであっても警告を受けた例」
この二つを取り上げて詳しく解説していきます。
利用規約を遵守せずにいたことで警告を受けた例
先日、YouTuberといて活動している元子役のてんちむさんが、次のようなことをツイッターと動画で報告していました。
「フリーBGMを使用していた15本ほどの動画が、そのBGM提供元から著作権侵害の警告を受けて一気に削除された」
削除された理由は「BGMを提供しているサイトの利用規約上、そのBGMを使用する際には著作権者(クレジット)の表記が必須となっているにもかかわらず、どこにもそれを表記をしていなかったから」というものです。
また、この4日後に、4人組のYouTuber・チョコレートスモーカーズも全く同じ理由でいくつかの動画を削除されています。
結論から言えば、これらはすべて、サイトの利用規約を確認していなかった配信者側に完全なる落ち度があります。当人たちもそのことはしっかりと自覚しているようです。
一般的に、著作権フリーの素材を提供するサイトでは「利用規約」や「禁止事項」がわかりやすいところに明記してあります。そして今回のように、著作権フリーの素材であっても、それを「利用規約」や「禁止事項」を遵守する形で使用していなければ、動画が削除されてしまうケースがあるのです。
※そもそも、著作権フリー素材というのは、著作権が放棄された素材のことではなく「利用規約範囲内で断り無く使用できる素材」のことを言います。
(Wikipediaにも次のように記されています)
著作権フリーとは、文字通り解すれば、著作物に、著作権が存在しない状態。あるいは、放棄された状態のことである。しかし少なくとも日本では、利用規約範囲内で断り無く使用できる意味として、権利放棄されたものでないとも指摘される言葉である。英語では、この問題を、認識した上でcopyright freeと表現した著物がある。(Wikipediaより)
「フリーだから勝手に自由に使っていい」というのは誤った認識ですので、これを機にフリーのBGM素材を使っている場合は今一度「利用規約」等を確認しておいた方がいいと思います。
・「リンク(URL)も載せる必要があるのかどうか」
・「商用利用は可能かどうか」
こういったことは非常に重要なことですので、しっかりと確認し、ルールに則って使用するようにしましょう。
利用規約を順守しているつもりであっても警告を受けた例
また、利用規約や禁止事項を守っているつもりであっても、著作権違反の警告が来てしまう場合もあります。
事実、私のコンサル生にも「よくわからないが、どうやらサイトの利用規約に反しているとみなされたようで著作権違反の警告が来た」という人がいました。
そこで使用したサイトは「DOVA-SYNDROME」というサイトです。
これに関しても、先に結論から言っておきます。
YouTubeアフィリエイトを実践する場合は、この「DOVA-SINDROME」というサイトからBGMを使用する際は注意が必要です。
(※個人的には、YouTubeアフィリエイトにおいてはこのサイトのBGMを動画に使用するのはやめた方がいいと思っています)
このサイトでは数多くのフリーBGMが提供されているのですが、ここの素材を動画のBGMとして使う場合、「その動画コンテンツがライセンスに違反するとみなされると、権利者(作曲者)から警告が来て動画の収益化できなくなってしまう」のです。
(その場合、警告後に再生される分の収益は権利者にもっていかれることになります)
それはサイトの規約にも書かれている通りです。
で、ここの「ライセンスに違反する動画」という点がポイントです。
ライセンスの禁止事項の欄には「音源を法令(日本国内法)に抵触、あるいは公序良俗に反する制作物・コンテンツで使用すること」と記載されています。
どうやらこの「公序良俗に反する制作物・コンテンツ」の中には、
・「オリジナルではない、芸能人の画像等で構成された動画」
・「他サイトの記事を引用しスクロールの形式で作成した動画」
も該当するようなのです。
そのような動画にこのサイトのBGMを使用してると、楽曲の権利者から著作権の警告が来るということになります。
これにより、一時的に収益化できていた動画も、権利者に見つかった時点で手動で著作権違反の申請がなされます。そして、緑の収益化マークにスラッシュが入ってしまうのです。これでは、トレンドに沿った動画を作る際には、このサイトのBGMは相性が悪いということになりますね。
ちなみにこれで警告が来た場合、申立人の欄には
・「CROSSWARP Inc」
・「CROSSWARP Asset Manager」
のいずれかが記載されるようです。
一応、警告が来たとしてもチャンネル自体にペナルティが付くわけではなく、そのBGMを削除して別のBGMを後からつければ、また問題なく収益化はできるようになります。
ただ、もともと収益化できなくなる可能性があるのであれば、最初から別のところのBGMを使用した方がいいですね。
なので、YouTubeアフィリエイトにおいてはこのサイトのBGMは使用しない方が無難だと思います。
追記
後日、このサイトのホームページにて「システムエラーにより誤って著作権侵害の申し立てが行われた」という弁明とお詫びの記述が記載されました。
結論、「間違って申し立てが行われてしまいました。申し訳ありません」という内容です。詳細は「当該サイトのこちらのページ」を確認してみて下さい。
今はこのサイトの音源管理会社も「株式会社クロスワープ」から「株式会社TRACKS」に変更になっているようです。