この記事を読むことで、多くの人が持ち合わせるような「お金は汗水流して一生懸命働いて得られるもの」「お金儲けのことを考えるのはいやらしい」といった貧乏マインドから脱却することができるようになります。
そして自分がお金を稼ぐことの意義も明確にすることができ、自らお金を稼げるマインドにシフトすることが可能になりますので、ぜひ最後まで読んでほしいと思います。
それでは、まずはそれについて簡潔にまとめたこちらの動画をご覧ください。
以下、詳細に解説を加えていきます。
目次
お金を稼ぐことの意義①「他者に対して…」
まず、わかりやすくするために具体例から入りましょう。
あなたは『家なき子』というドラマをご存じでしょうか?1994年に日本テレビで放送されたドラマです。
主演は女優の安達祐実さんで、正義感の強い貧乏な小学生の女の子が数々の困難を乗り越えてく物語です。このドラマでは周囲のさまざまな人の「お金をめぐる人間性」がリアルに映し出されており、当時小学生だった私もこれを見て衝撃を受けた覚えがあります。
このドラマで「同情するなら金をくれ!」という言葉が当時の流行語になり、翌95年には続編の『家なき子2』が放送されました。『家なき子2』では主人公は中学生になっていましたね。
さて、なぜここでこのドラマを取り上げたかというと、お金に対する考え方を説明するうえで、ふとこのドラマの中の「ある会話」を思い出したからです。その会話というのは、主人公のすず(中学生の女の子)とその父親との会話です。どのような文脈だったかはほとんど覚えていないので、以下に二人のセリフだけ切り取って紹介します。
【すず】
「何もしないで手に入れた1万円より、汗水たらして手に入れた1000円の方がずっと価値があるじゃないか」
【父親】
「汗水たらして手に入れた1000円を1万円に変えてくれる銀行があるか? 汗水たらそうが、鼻水たらそうが、100円より1000円、1000円より1万円の方が価値があるだろ」
さて、すずと父親は、お金に関する考え方をめぐって議論しているわけですが、これについてあなたはどう感じるでしょうか?
もちろん、どちらかが正しいということはないので、基本的にどう捉えようと自由なのですが、ビジネス的な視点で考えた場合、私は「父親の考え方」のほうを評価します。
お金は汗水流して働いて得られるもの?
日本では古くから、「働かざる者食うべからず」的な感覚があり、汗水流して一生懸命働くことが「美」とされてきた節があります。
しかし、よく考えてみるとこの考えは危険です。
どれだけ汗水流して働いて「いやぁ~今日も頑張った!疲れたな~」と言っても、どれだけ「今日は10時間も働いたわ~」などと言っても、それ自体は単なる自己満足でしかありません。
重要なのは「他の人に価値を提供できたかどうか」ということです。
自分がいくら頑張って働いても、それによって他の人が「役立つ・面白い・楽しい」などと感じるような価値を提供できていないのであればそればビジネス上は無意味です。酷な言い方をすれば、ただ無駄な労働をしているだけです。
逆に、自分は何もしなくてもお金が得られるのであれば、何らかの形で価値を提供していることになります。極端な例が「ヒモ」です。
もし、あなたが他の人に「あなたと一緒にいるだけで幸せ。貢がせてあげたい」と思ってもらえるのであれば、あなたはその人にとっては「そばにいるだけで幸せ」という価値を提供していることになります。他者に価値を提供しているからこそ、お金を得ることができるのです。
もちろん、今のこの「ヒモ」に関しては、働かなくてもお金が得られる極端な例として挙げただけであり、当然ヒモになることを推奨しているわけではありません。ここで強調したいのは、お金を稼ぐ上で大事なのは「汗水流して働くこと」ではなく「他者に価値を提供すること」だということです。
世の中には「お金を稼ぐ」とか「儲ける」ということに多少なりとも抵抗感を抱く人もいるようです。おそらく、そのような人は自分が稼ぐことを「自分の私欲を満たす」ことにしか結びつけられていません。しかし、実際自分がお金を稼げるということは「他者にとっての価値を創造し提供できている」ということにほかならないのです。
もちろん詐欺や脅迫等によって得たお金であれば話は別ですが、他者が自らの意思であなたにお金を提供するのであれば、あなたはその人にとっては相応の価値の創造者なわけです。
自己満の労働はもう通用しません。
どのような手段でもいいので、相手に価値を提供しようとする意識が大事です。「物やサービスを提供すること」でも「情報を与えること」でも「その場にいるだけ」でも、何でもかまいません。特定の人にその価値を認めてもらえれば、お金を稼ぐことはできるのです。
お金を稼ぐことの意義②「社会に対して…」
ここまでで「自分がお金を稼げるということは、特定の他者に対して価値を創造できている」ということを話しました。他者にとって価値ある存在になっているのであれば、それは誇らしいことであり、何の後ろめたさも持つ必要はありません。だからこそ「稼ぐ」とか「儲ける」ということに対しては、一切抵抗感を抱く必要もないのです。
そして実は、お金を稼ぐということは、特定の他者に対してプラスの価値を与えるだけではありません。稼ぐということは、特定の他者だけではなく、社会全体に対してもプラスの影響を及ぼすことになるのです。
つまり、自らお金を稼ごうとすることは、社会貢献になるということですね。
お金を稼ごうという意識が、世の中の価値の総体を上げる
これに関しては上の画像に記した例を取り上げようと思います。
そこでBさんは「何とかお金を稼ごう」と思い、何かを作って販売しようと考えました。結果Bさんは、Aさんが興味を持っている「筋トレ」に役立つ情報を数多くまとめたコンテンツ(オンラインビデオ)を作成し、それを1万円でAさんに販売しました。
…と、もうこの時点で、社会全体における価値が増加しています。Bさんが「お金を稼ごう」と思う前に比べて、世の中の価値の総体が大きくなっているのです。
詳しく説明すると、Bさんがコンテンツを作成する以前では、
であり、AさんとBさんのもつ価値の合計は1万円だったのです。ところが、コンテンツをつくってAさんに販売した時点で、
になっています。この時点でAさんとBさんのもつ価値の合計は、2万円分(1万円相当のコンテンツ+1万円札)になっています。
つまり、Bさんが「お金を稼ごう」というマインドをもって行動を起こしたことで、社会全体にはプラス1万円の価値が生まれたことになります。自分がお金を稼ごうとすることが、世の中の価値の合計を増加させることにつながっているのです。
そしてこれは一つの例として筋トレ系コンテンツを取り上げただけですが、実際には、お笑いの漫才でも、コンサートのライブでも同様です。他者がお金を払おうと思うものであれば、同じように価値を創造し、全体の価値を増加させたことになります。
このように、世の中の人が「お金を稼ごう・儲けよう」というマインドを持ち、自ら価値のあるものを創造する行動をとれば、結果として社会全体の価値は増大してお金の循環率は上がります。さらに、お金を稼げばその分多くのお金を税金という形で国に納めることになりますので、そのような意味でも、お金を稼ぐことは直接的に国に貢献していることにもなります。
今の世の中が不景気と言われる原因の一つは、世の中の人が「お金を稼ごう」というマインドを持っていないから、あるいは「自ら進んで価値あるものを生みだそう」という意識がないから、という指摘もできるのです。
世の中の人がお金を稼ぐことにもっと貪欲になる、これによって価値を生み出そうという行動が生まれ、日本経済の活性化につながります。そのような視点からみると、お金を稼ごうとすることが悪いことなのではなく、逆に、お金を稼ごうと思わないことが社会的に悪とさえ言えるのです。
繰り返しになりますが、まずは「自分が儲けるということに謎の後ろめたさをもたない」、この意識が重要です。
儲けることに対する罪悪感の正体
これまで述べてきたように、世の中には「汗水流して働くことが良いこと」「お金をもらうことが後ろめたいこと」という風潮が蔓延しています。
実は、多くの人が持っているこのような意識は、明治期に作られた学校教育による洗脳の産物なのです。「なぜ明治期になって義務教育制度が導入されたのか?」「なぜ学校ではお金の教育をしないのか」というのも、当時の歴史的背景を知ると面白いほどよくわかってきます。
(詳しくはこちらの記事「日本の義務教育の歴史を紐解くと国家の目的(洗脳教育)が見えてくる」でまとめていますのでご覧ください)
当然、そんな意識をもっていたらいつまでたってもお金なんか増えませんし、自分なりの自由な生活を送ることもできません。まずは学校教育による洗脳の呪縛を解いて、そのような意識を一掃すべきなのです。
これをしっかりと理解し、その意識を持ち続けることが、その後の自分にとっても・他者にとっても・社会にとっても重要になります。
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