100万回再生とはいっても、一日でそれだけ再生されたのではなく、これは3ヶ月ほど前に投稿した動画が徐々に再生回数を伸ばしていき、次第に伸び率を高めながらつい先日100万回に達したという感じです。
YouTubeにおいては、こういった資産性の高い・時が経過してもずっと再生され続ける動画を作っていきたいところです。
では、こういった資産性の高い動画を作成するにはどうすればいいのか…?
今回の記事では、その100万回再生された動画のデータを元に「再生され続ける動画」についてもう少し掘り下げてみようと思います。
100万回再生を超えるYouTube動画のアクセス流入元
下の画像は、先日100万回再生を突破した動画のトラフィックのデータです。
「その動画が主にどこを経由してアクセスされたのか」という、動画のアクセス元の割合をこのデータで調査することができます(データが若干遅延しているため、データ上では再生回数は95万回程度です)
上のデータを見ると、この動画は「関連動画」を経由して再生された割合が全体の66%で最も多いことがわかります(これ、かなり高い割合です)。
ちなみに関連動画とは、下の画像のように動画再生中に画面右側に表示される複数の動画のことを言います。
この赤枠の部分をクリックして視聴した人が全体の半分以上いる一方で、YouTubeの検索枠に直接ワードを入力してこの動画にたどり着いた人は、全体の3%しかいないということも、このデータからうかがえます。
つまり、この動画は「視聴者が“観よう”と思って検索した結果、多くの再生回数が稼げた」のではありません。
「視聴者が他の動画を視聴しているときにその関連動画欄に表示されており、その欄の中で一際興味を引くようなものだったから視聴者がクリックし、その結果再生回数を稼ぐことができた」ということになります。
非常に重要なことなのでもう一度言うと、この動画は
②その欄に目をやった時にとりわけ興味をそそるものだった
従って、今回100万回再生を超えたような動画を作るにあたっては、上記の①と②を攻略することが肝になってきます。
そしてそのうち、①の関連動画の攻略についてはこれまでの講座の中でも触れていることなので、ここでは割愛します。
以下では②について少しだけ詳しく触れることにしましょう。
YouTube動画のタイトルやサムネイルでのネタバレはナシで!
関連動画欄に表示されている自分の動画を一際興味を引くようなものにするために工夫を凝らすべきポイントは、タイトルとサムネイルです。やはり、常に重要なのはタイトルとサムネイルなんですね。
今回は、その重要なポイントの一部を紹介したいと思います。
では、下のAとBをくらべてみて下さい。これが動画のサムネイルだったら、あなたはどちらに興味をそそられますか?
もうわかりますね。タイトルやサムネイルで動画の中身を完全に明かしてしまうよりも、不完全な形で提示する方が確実に興味をそそるものになるんです。
これ、言われてみれば当たり前のことなんですが、動画作成の際に意識していない人が非常に多いというのが私の印象です。
上では「サムネイル」の具体例を取り上げましたが、どちらかと言えば「タイトル」に関して意識できていない人の方が多いかもしれません。よく、動画のタイトルに重要なキーワードを全部詰めこもうとしてタイトルだけでその動画のネタバレになっているものを見かけるのですが、これは非常に勿体ないです。
YouTube動画のアクセスの流入元は「検索」だけではありませんので「このキーワードはあえてタイトルに含めないでおこう」という戦略も、YouTubeにおいては有効になるのです。
実際に今回100万回再生を突破した動画もタイトルとサムネイルにこういった手法を活かしたものになっています。
これが有効になる背景には人間に備わる心理が深く関わっているのですが、YouTubeにおいてもそういった知識を活かすことで面白いほど効果があらわれることがあります。