友人の断捨離はアリ?昔の友達がお金持ちになると態度が変わるカラクリ
今回は「お金と友情」をテーマに書いていきます。

この記事を読むことで理解できること
◎「これをやれば稼げるんですか?」と質問する人が稼げない理由
◎ 昔の友達がお金持ちになると態度は変わってしまうのかどうか
◎「友達だから」という理由でずっと同じ人と付き合うことが不毛である理由

今や話が合わなくなってしまった昔の友人との関わり方を考える上でも役立つと思います。

それでは、まずはわかりやすくまとめたこちらの動画からご覧ください。


以下、この動画に沿って詳細に解説を加えていきます。

お金と友情を考える上での大前提



まず初めに、大前提として共有しておきたいことがあります。それは次のことです。

「今いるステージによって、ふさわしいあり方は異なる」

これは「一つのステージで上手く機能していたあり方は、別のステージでは機能しなくなる」と言い換えることもできます。

例えば、「従業員・起業家・経営者」という3つの異なるステージで考えると…「従業員のステージで上手く成果を出せていたマインドを、起業家のステージで適用しようとしても上手く成果を出すことはできない」ということです。あるいは「起業家のステージで上手く機能していた成功法則を、経営者のステージで適用しようとしても経営者としては成功しない」ということです。

以下、もう少し具体的に説明します。

従業員マインドでは、起業家として成功できない


従業員というのは「自分の時間を使ってお金をもらう」というステージです。いわば労働時間をお金に換えるスタイルなので、基本的には働きさえすればその分はお金はもらえるというステージの中で活動しています。

そのような人が、その従業員のマインドのまま起業家のステージに移ろうとした場合、「これをやったら稼げるんですか?」といった発言をします。彼らは何かをすれば(働けば)お金が得られるという雇われマインドから抜け出せていないのです。

当然、そのような発言をしている時点で、起業家として成果を出すことはできません。起業家は自分の知識・思考力や人脈を駆使してお金を生み出すステージなので、しっかり勉強して知識や思考力を培ったり、自ら積極的に良い人間関係を構築していかなければそこで成果を出すことはできないのです。

つまり、従業員としてのマインドは起業家のステージに映る際は邪魔になるということです。

起業家マインドでは、経営者として成功できない


そしてこれは、起業家から経営者への意向についても同じことが言えます。

起業家は自分で作った歯車を自分で回していくスタイルになりますが、一方経営者は自分で設計した歯車をヒト・モノ・カネの資源を使って(自分以外の力も借りて)回していくスタイルです。

従って、例えば「自分でやったほうが上手くサービスを提供できるから、全て一から自分でやります!」というマインドの人は、起業家のステージでは成果を出すことはできても経営者としては上手くいきません。経営者は、ある程度“人に任せる”ということをして、自分一人では生み出せないようなより大きな価値を生み出そうとするのです。


このように、一つのステージで上手く機能していたあり方は、別のステージでは上手く機能しないのです。いわば、ステージを変えるのであればマインドを変えなければいけないということです。

そうすると、必然的にステージの異なる人と会話をしても話が噛み合わないという現象が頻繁に起こります。ステージが違う人は、持ち合わせているマインドが違い、それぞれ優先しているものが違うからです。つまり、ステージの異なる人と一緒にいても楽しくないという現象が起こるのです。

ここまでが、大前提です。

では、以上のことを前提とした上で「お金と友情に」ついての本題に入っていきます。

友人関係の形成過程と崩壊過程



まず、友人関係の形成過程について。

基本的に私たちがその子供の頃にできる友達は、大抵ステージや役割が同じことが前提になっていたはずです。同じ幼稚園の園児・同じ学校の中の生徒など、ステージや役割が同じで中で特に気が合う人や話がはずむ人が仲のいい友達になった経験を持つ人が多いと思います。

子供の頃の友達
自分とステージが同じことが前提に友人関係が形成されていた

しかし、大人になると基本的にはそれぞれの別の道を歩むことになります。そしてその過程で当然、各々のステージや役割は異なってくる可能性があります。冒頭で言ったように従業員として働く人もいれば、起業家になる人もいれば、経営者になる人も出てきます。そうすると、自分と異なるステージに行った人とは自分と話が合わなくなるのです。

つまり、「子供の頃に友人と言えた存在が、大人になって友人とは言えなくなる」という現象は、その形成過程から考えてもごくごく普通のことです。友人関係を支えていたステージ・役割という土台が変わり、自分とは一緒のステージではなくなると、気が合う・話がはずむという結果も崩れてくるのです。

昔の友達と話が合わなくなった時は…

悲観的に捉えるタイプと楽観的に捉えるタイプ


そして、このように昔の友達と話が合わなくなった際、人のリアクションは次の2パターンに分かれます。

・「あぁ、あいつはあの頃とは変わってしまったな」と嘆く人
・「別に話が合わなくなることもあるよね」と普通に思える人

あなたは、どちらのタイプでしょうか?

基本的に「あいつは変わってしまったな…」と悲観的な言う人間は、その発言からして「自分は変わっていない」ことになります。なのでそのような発言をする人は、学校の生徒としてのあり方を受け継いでいる従業員の人に多いです(もともと学校は労働者を育成する機関なので、そこでのあり方とほとんど変わってないのが従業員タイプになるのです)

そして、これをお金の文脈に即していうと、次の2パターンに分かれます。

・「お金を生み出せないあり方」のままの人(従業員タイプ)
・「お金を生み出せるあり方」に進化した人(起業家・経営者タイプ)

学校ではお金の教育はなされないので、そのままマネーリテラシーを持たずに身体だけが大きくなった従業員タイプの人間が、変わってしまった昔の友人を悲観的に思うです。

逆に、お金を生み出せる側の人間は自分のあり方が昔と変わったことも自覚しています。なので、昔と変わっていない人間がいたとしても「まあまあ、そりゃ話が合わないこともあるよね」という感想を持ち、昔の友達と話が合わなくなったことを特に悲観的に捉えることはありません。

昔の友達が大きなお金を持つと態度は変わる?


なお、上記の従業員タイプの「昔と変わってしまったな…」と言う悲観的な発言は、基本的にお金を生み出せる側の人間に対して発したものです。するとその従業員タイプの感覚としては「お金を持ったら人は変わってしまうのか…」という感想を持つこともあります。「昔の友達が変わってしまったのは、大きなお金を持ったからだ」と思い込むのです。

しかし、実際は違います。「大きなお金を持ったから態度が変わった」のではなく「あり方が変わったから大きなお金を得た」のです。つまり、順番が逆なのです。冒頭で言ったように、そのステージにふさわしいあり方になるからこそ、そこで大きな成果を出せるのです。

大きなお金を持つと態度は変わる?
「大きなお金を持ったから態度が変わった」のではなく「あり方が変わったから大きなお金を得られるようになった」

このように学校というステージを基準に考えた場合、お金を生み出せるあり方に進化しているのか進化していないのかで、発言や考え方に違いが現れるのです。

したがって上記のような二項対立で考えた場合、仮に自分がお金を生み出せる側に成長しようと思っている一方で、過去の友達には成長する気がないのであれば、その人とは無理には関わらない方がいいです。

私たちは学校で友達というものを絶対視するような教育を受けます。しかし自分が成長したいのであれば、この際友達というものをしっかり再定義しておくべきだと思います。

友人・仲間の再定義の仕方


では、上記を踏まえた上で、私たちは友人・仲間をどのように再定義していけばいいのか…?

これを考えるにあたっては、自分にとっての「友人・仲間の存在」を、自分にとっての「やりがいのあるもの」と比較して考えるとわかりやすいです。

まず、自分にとってのやりがいは、自分の人生を質を上げるうえで非常に重要です。それと同じように、友人・仲間の存在も自分の人生をの質を上げる上では非常に大事な存在と言えます。

では、そもそも自分のやりがいは、どのようなプロセスで形成されるのか…?

それは「自分が物事にその取り掛かっていく中で、時間を忘れるくらい没頭できたものが結果として自分にとってのやりがいになる」というプロセスです。つまり、やりがいは探して見つかるものではなく、取り掛かってみて気付くものなのです。

一方、そもそも友達の関係性は、どのようなプロセスで形成されるのか…?

これも基本的には「自分が関わっていく中で、自然と話が合う・価値観が合うと感じた人が結果として自分にとっての友達になる」というプロセスのはずです。つまり友人関係も、探そうと思って見つけるものではなく、関わっていく中で自然に形成されるものなのです。

したがって、その意味ではやりがいができるプロセスと友人ができるプロセスには共有したものがあると言えます。

さらに、ここからが重要なのですが・・・

自分にとってのやりがいに関しては「昔は没頭できたが、今は没頭できない」というものもあるはずです。例えば、子供の頃にカードやシール等を熱心に集めていた(収集に没頭していた)が、大人になった今はそれに興味がないということは普通にあります。

なぜ、そういうことが起こるのか…?その一つの理由は、子供の頃と違って自分はそれ以上に成長しているからです。昔よりもいろんなものに触れ、自分が成長して価値観も変わってくると、難しいやりがいだった対象物は今はやりがいではなくなることはあるのです。

つまり、自分の成長を基準に考えるのであれば、一度やりがいとなったものをずっとその後もやり続けるという必要はないのです。

そして、これは友達にも言えることです。

自分を成長させて自分の人生の質を上げることを考えるのであれば、一度友達になった人とその後もずっと関わり続ける必要はないのです。特に、自分が今成長しようと思っている一方で、昔の友達が成長する気がないのであれば、それはやりがい(だったもの)と同じで手放した方が賢明です。今の自分が成長できる友人を新たに作ればいいのです。

つまりまとめると、「やりがい・友達という抽象的な概念」は、自分の人生の質を上げる上でずっと大事な存在になるものですが、「具体的な事とか具体的な人」は、自分が進化をすればそれは大事な存在ではなくなることがあるということです。

「一度できた友達は一生友達!」という意識を持っている人は多いですが、そのような意識で義務感だけで過去の友達と付き合っていると正直自分の人生の質は落ちます。

自分の人生の質を上げるために過去のモノを捨てることを断捨離と言いますが、その断捨離はモノだけではなく人に適用してもいいのです。

ぜひこれを頭に入れておくといいです。

「お金と友情」のまとめ
◎ステージ・役割によって、ふさわしいあり方は異なる(一つのステージにおける成功法則は、別のステージでは機能しない)

◎子供の頃の友人関係は、ステージ・役割が同じことを前提として形成されるが、大人になるにつれ、友人それぞれのステージ・役割が異なってくることがある(友人関係の形成を支えていた土台(ステージ・役割)が変わることになるので、当時友人であることによって得られた結果(話が合う)も得られなくなる)

◎今のステージが異なる当時の友人とは、無理に付き合う必要はない。「友達だから」という非合理な理由で付き合ってもお互いにとって良くない(自分がステージを変えて進化しようとしている場合、そうではない当時の友人はドリームキラーとなって自分の足を引っ張る存在にもなりうる)

◎上記を踏まえた上で自分にとっての「友達」を再定義し、良好な友人関係を築いていくことが、人生の質が上がることにつながる(友人の断捨離は、人生の質を上げるためには必要な行為)

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