まず大前提として、tZERO Marketsでセキュリティトークンを購入する際に必要な通貨は「USD(米ドル)」です。したがって、tZERO Marketsを利用する際にはまずは自分の口座にドルを入金する必要があります。
そして日本人がtZERO口座へドルを入金する方法として、以前までは次の二つの方法がありました。
A. 日本の銀行で海外送金の手続きをし、円をドルに替えてもらいtZERO口座へ入金
B. 特定の仮想通貨を指定口座に送金し、その通貨をドルに替えてもらいtZERO口座へ入金
しかし、2023年3月12日にニューヨークの商業銀行であるシグネチャー銀行が業務停止になったことを機にBの方法は利用できなくなりました(Bの方法で使用する口座を管理する企業がシグネチャー銀行と提携していた関係で利用停止になりました)
したがって現在では、tZERO口座へドルを入金するにはAの手段を講じることになります。
Bの方法と比較するとAは「海外送金手続きのために銀行の窓口へ出向く」など若干手間と時間がかかってしまいますが、手順そのものは至ってシンプルです。
以下にその手順を記載しておきますので、参考にしてください。
海外送金用の銀行口座情報の確認
まずは海外送金手続きの際に記載が必要になる銀行口座情報の確認方法から説明します。
tZERO Marketsのアカウントにログインし、トップ画面に表示されている「Transfer Funds」をクリックします。
次に以下の画面が表示されますので、Option2の「Wire Transfer」をクリックしてください。
すると、海外送金時に必要な銀行口座情報が表示されます。
《Bank Name(受取人取引銀行)》
BMO Harris Bank N.A.
《Bank Address(受取人住所)》
320 South Canal Street, Chicago, IL 60606
《Account Name(受取人名)》
tZERO ATS, LLC
《SWIFT Code(受取人取引銀行コード)》
HATRUS44
《ABA Routing Number(受取先銀行番号)》
071000288
《Account Number(受取先口座番号)》
記載されている数字
《Notes(メモ)》
For Further Credit :
自分の氏名(ローマ字)
tZERO Marketsの自分の口座番号
自分の住所
これらをすべてメモした上で、銀行の窓口にいきましょう。
銀行窓口での海外送金時の手続き
上記の情報をすべてメモしたら、それを持って自分が口座開設している銀行に出向き、その窓口で海外送金の手続きをすることになります。
ただこの時、いくつか注意点があります。
まず、銀行によっては海外送金に対応してる支店と対応していない支店が混在する場合があります。自分の最寄りの支店では海外送金に対応していない場合、対応している遠方の支店まで出向いて送金手続きをせざるを得ないことになりますので、その辺りも含め事前に確認しておくといいです。
また、銀行によってはマネロン対策等の観点から「当銀行ではご指定された口座への海外送金はお受けできません」と言われてしまう場合もあります。その場合、別の銀行を利用するしか方法がありませんので、そのようなケースもあるということは一応知っておくといいと思います。
◎最寄りの支店では海外送金に対応していないことがある(遠方の支店にまで出向く必要がある)
◎銀行によっては海外送金の審査が厳しく、断られることがある
上記を確認・理解した上で銀行に出向き、その窓口で海外送金を利用したい旨を伝えましょう。
基本的には「外国送金依頼書」などという名称の用紙に情報を記入することになりますが、事前にメモした情報を窓口で伝えればその書き方も親切に教えてくれます。
tZERO口座へドル反映の確認
送金の手続きが終わってから数日経過すると、自分のtZERO Marketsの「AVAILABLE CASH BALANCE」の箇所に送金した額がドル表記が表示されているのが確認できると思います。
これで、無事海外送金を利用したtZERO口座への入金完了です。
入金後のtZERO証券(TZROP)購入方法についてはこちらの記事「tZERO証券(TZROP)購入方法!BTC等仮想通貨での買い方」に記載していますので、必要に応じて確認していただければと思います。