今回は、イーサリアムベースの仮想通貨を保管するための「MyEtherWallet(マイイーサウォレット)」の作成方法と、メタマスクという別のウォレットとの連携方法を解説していきます。


仮想通貨資産を運用する上での大前提


仮想通貨資産を運用するにあたっては、何よりもまず「セキュリティ対策」が最重要事項となります。仮想通貨はインターネットを経由して売買等が行われる資産であるため、ハッキングなどによって、自分の資産が奪われてしまうリスクを伴っているからです。
 
そしてその「セキュリティ対策」の基本的なことの一つとして「保有している資産を自分専用のウォレットに保管しておく」ことが挙げられます。仮想通貨を自分のウォレットに保管せず「取引所に置いたままにしている」という人もいるようですが、これは非常に危険です。
 
取引所は常にハッキングされるリスクを背負っており、仮に取引所がハッキングに遭って資産が盗まれてしまった場合、そこに保管していた自分の資産も戻ってこない可能性もあります。

(実際に海外では、ハッキングが原因で倒産してしまった取引所もありますし、日本でも大きなハッキング被害にあった取引所は存在します)
 
したがって、大前提として「取引所はあくまで取引を行う場所であり、資産を保管しておく場所ではない」という認識は持っておきましょう。取引後の仮想通貨は、すべて取引所から自分のウォレットに移して保管するのが安全です。
 

そしてここでは、仮想通貨資産を保管するためのウォレット「MyEtherWallet」を紹介します。
 
このMyEtherWalletは、メタマスクというアプリと連携すると、より安全性を強化して利用することができるので、ここでは「MyEtherWallet」の作成方法とメタマスクとの連携方法を解説していきます。
 

◆《事前に用意しておくもの》
●『Google Chromeのブラウザ』

※メタマスクはChrome専用のアプリとなります。したがって、事前にブラウザをGoogle Chromeに設定した上で、以下の作業を行ってください。
 
MyEtherWalletの作成自体は別のブラウザでもできますが、これからメタマスクと連携する上では、ウォレット作成作業の段階からChromeのブラウザを使用することをお勧めします。

 

マイイーサウォレットの作成方法


それでは、まずはマイイーサウォレットの作成方法から解説します。以下からマイイーサウォレットの公式サイトに入ります。

⇒マイイーサウォレット公式サイトはこちら
 
すると初めに、複数のスライドが表示され、そこでウォレットを利用する際の注意点が説明されます。自分の資産を守る上で非常に重要な事項なので、一応スライドにはしっかりと目を通してください。
 

 
一通りスライドの説明に目を通し終えると、サイトのトップページが表示されます。
 

 
まずは、このサイト「https://www.myetherwallet.com/」をブックマークして(「お気に入り」に登録して)おきましょう。これは資産の安全面を考慮しての施策です。
 
というのも、ネット上の別のサイトを経由してこのマイイーサッウォレットに入った場合、それが実は資産を盗み取るための悪質な偽サイトである可能性も否定できません。
 
これから作成するウォレットの「秘密鍵」を、そのような偽サイトに入力してしまうと、自分の資産を一気に盗み取られてしまう危険性があるのです。
 
したがって、そのような偽サイトをうっかり利用してしまうなどということがないよう、マイイーサウォレットのサイトを利用する際は「初めに正しいURLをお気に入りに登録しておき、そのお気に入り以外からはサイトに入らない」と決めておくと安全です。
 

では、ブックマーク(お気に入り登録)が完了したら、ウォレットのパスワードの作成に移ります。トップページの入力欄に、ここで使用する新たなパスワードを入力し「新しいウォレットを作成する」をクリックします。
 

(当然ですが、ここで設定したパスワードは必ずメモをするなどして控えておきましょう)
 

次に「Keystoreファイル」と「秘密鍵」の保管作業に移ります。ウォレットを使用する際は、このどちらか一方は必ず必要になるため、この二つは極めて重要なものになります。
 
まず「Keystoreファイル」をダウンロードする画面が表示されます。ダウンロードボタンを押し、ファイルがダウンロードされたら下のボタンをクリックします。
 

(この「Keystoreファイル」は必ずわかる場所に保管しておきましょう)
 

次に、「秘密鍵」が表示される画面に移ります。これも必ず自分だけが見れるところに保管しておきましょう。コピーをするなり、紙媒体に印刷して保管をしたら「あなたの住所(ウォレットアドレス)を保存してください」のボタンをクリックします。
 

(ちなみに「プリントペーパーウォレット」ボタンをクリックすると、以下のような画面が表示され、紙ベースで「アドレス」と「秘密鍵」を保管することができます)
 

 
ここまでの作業を終えると、新しいウォレットの作成は完了になります。
 

ここまでの段階で
・マイイーサウォレットのパスワード
・Keystoreファイル
・秘密鍵
・マイイーサウォレットのアドレス
 
を保管していることになります。
 

マイイーサウォレットの注意点


では、今作成した自分のマイイーサウォレットを利用する際の注意点に移ります。
 
先ほど少し触れましたが、マイイーサウォレットを利用する際には、今保管した「Keystoreファイル」と「秘密鍵」のどちらか一方は必要になります。
 
そして、少し前までは「この二つのどちらかを使ってウォレットのロックを解除する」という利用の仕方が主流でした。
 

 
上の画面のように、

①マイイーサウォレットのサイトに直接「Keystoreファイル」をアップロードする
②マイイーサウォレットのサイトに直接「秘密鍵」を入力する
 
かつては、このどちらかの方法でロックを解除して、自分のウォレットを使用するのが一般的だったのです。
 

・・・・しかし・・・・
 

今はこの方法は、公式からも推奨されていません。試しに、左の項目から「キーストア/JSONファイル」を選択すると、以下の画面が表示されます。
 


「これはあなたのウォレットにアクセスするための推奨された方法ではありません」という注意書きが出てきます。
 
また「秘密鍵」をクリックすると・・・
 


これも先ほどと全く同じ注意書きが表示されます。
 
つまり、今は様々なハッキング事例による懸念から、ウェブサイトに直接「ファイル」をアップしたり、直接「秘密鍵」を入力したりすることは推奨されていないのです。
 
では、どのような方法でこのマイイーサウォレットを利用するのか…。
 
ここでお勧めするのが「『メタマスク』というウォレットと連携して利用する」方法です。これは公式でも推奨されている方法で、これによって、より安全にマイイーサウォレットを利用することができます。

(※メタマスクとの連携の際に、先ほど保管した「ファイル」と「秘密鍵」のどちらかは必要になります)
 

メタマスクの作成方法


では、メタマスクの作成方法の解説に移りましょう。
 
まずは先ほどのマイイーサウォレットの画面の左の項目から「メタマスク/ミスト」を選択してください。すると右側に「これはあなたのウォレットにアクセスするための推奨される方法です」と出ます。
 


このページの「MetaMask for Chromeをダウンロード」をクリックします。
 
するとダウンロードページが表示されますので、右上の「CHROMEに追加」ボタンをクリックします。
 


今度は画面上部に小さく「MetaMaskを追加しますか?」と出ますので、そこの「拡張機能に追加」ボタンを押します。
 

 
すると画面右上にキツネのアイコンが登場します。これをクリックしましょう。
 


クリックすると次の画面が順番に表示されますので、それぞれ「Accept」ボタンを押して規約に同意します。
 

(「TERMS OF USE」とは、利用規約のことです)
 
すると今度はパスワードを新規に設定する画面に移ります。ここでパスワードを入力すると、次に12の単語で構成されたバックアップフレーズが表示されます。
 


この「パスワード」と「バックアップフレーズ」は必ず控えておきましょう。保管をして「I’VE CPPIED IT SOFTWHERE SAFE」ボタンをクリックすると、アカウントが表示されます。
 

 
これで、メタマスクのアカウント作成作業は完了になります。
 

マイイーサウォレットとメタマスクの連携


では、今作成したメタマスクとMyEtherWalletとの連携作業を解説します。
 
まずは先ほどのメタマスクの画面の右上の人型アイコンをクリックします。そして出てきた項目の中から「Import Account」をクリックします。
 


するとマイイーサウォレットの「秘密鍵を入力する」or「Keystoreファイルをアップする」画面に移ります。どちらを選択しても構いませんが、ここでは秘密鍵を入力して「IMPORT」ボタンをクリックします。
 


するとMyEtherWalletと連携したアカウントが表示されます。
 


これで、連携作業自体は終了です。ちなみにもう一度人型のアイコンをクリックすると、次のような「LOOSE」という文字が出てきます。
 


これは何か失敗をしたというわけではないので、特に問題ありません(「メタマスクが作成したアドレスではない」ということを示しているだけです)。
 
なお、イーサウォレットと連携したアカウントの名前は、わかりやすいものに変更しておくと便利です。名前を変更するには、アカウント名にカーソルを合わせ、上部に出てくる「edit」という文字をクリックします。
 


次の画面からアカウント名を好きなものに変更することが可能です。
 


ここではわかりやすいように「MyEtherWallet」としておきました。
 

 
では、このメタマスクのアカウントがロックされていない状態で、先ほどのMyEtherWalletのサイトに入ってみましょう。
 
先ほどの画面から、同じように「メタマスク/ミスト」を選択して「Connnect to MetaMask」クリックします。
 


これで、自分のマイイーサウォレットに入るできます。
 


サイトに「秘密鍵」などを直接入力することなく、パソコンに入れたアプリと連携して開くことができるので、より安全に資産を管理することができます。
 

以上、マイイーサウォレットの作成方法と、メタマスクとの連携方法の解説でした。それでは、次はこのマイイーサをレットを使った入金・送金方法を解説していきましょう。


【追記】MyEtherWalletの使い方はこちら⇒「マイイーサウォレットの使い方(入金・送金方法)とガスリミット」)